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雲母
黒雲母
マイカとは日本名で雲母のことで、ナイフ等によって薄くはがすことができる鉱物として知られています。
工業的に使われるマイカは、特に電気絶縁性に優れた硬質マイカ(白雲母)と、特に耐熱性に優れた軟質マイカ(金雲母)の、2種類に大別されます。 化学的に合成された絶縁物が広く使われている現在ですが、マイカの持つ優れた電気絶縁性と耐熱性から、長年、重電機器をはじめとし、家電製品、耐火電線の重要な絶縁材料として使用されています。
しかしながら、マイカは天然の鉱物の為、大きさも不規則であまり大きなものがありません。そこで以前は、マイカを薄くはがし、フイルム状になったものを接着剤で貼り絵のように貼り合わせてシートにしたり、裏打材(紙等)に貼った後切断し、テープ状にして利用していました。それらは、はがしマイカと呼ばれ、今なお使用されています。
その後、マイカを粉砕し、それらを紙のように漉き上げてマイカ紙を作る技術が開発されました。
それを集成マイカ(Mica Paper)と呼んでいますが、高電圧機器の絶縁、高耐熱材料として欠くことのできないものであり、はがしマイカに比べると品質が均一で加工性に優れ、安価です。
近年はマイカの高剛性、天然物が持つ環境へのやさしさが注目されております。